平成13年6月 2001.6

6月25日(火)

【20466日】

 鈍我楽の改装工事はもつれにもつれ、ついに予定の工期を4日ものばしている・・・
 昨日は営業担当の進行の悪さに、「おまぇ!本気に終わらせる気があるのかよ」と施行屋上司がマジ切れ!
そりゃそうだ工事8日目というのに、肝心のカウンターの棚から、ディスプレーの棚まで未だ製作していないという有様では・・・怒るのをも忘れ呆れかえる施主は、すでに放心状態でタバコの量もグンと鰻登り。
そんなオレを見て腰をくの字に平身低頭ひらあやまりする二人、謝る時間があったらさっさとかたずけろぉ〜!
おまけに昨日は、水道工事のミスで地下のカラオケ屋の2室を浸水させ、午前中から呼び出されてしまった。
幸いオーナーがよい人だったのでもめ事にはならず、胸をなで下ろしたが・・・もう情けないったらありゃしない。ひと昔のオレだったら、瞬間湯沸かし器ドット頭に血が上り、「貴様ラ施行の遅れとトラブル・ペナルティーは覚悟しているだろうな、裁判ものだ!」と怒鳴り散らしていたところだが・・・何故か気持ちが緩やか、オレも歳かな?それにしても困った施行屋である・・・というより計画性のない、とんでもない担当者に当たってしまったものだ。 

6月20日(金)

【20461日】

 鈍我楽大改装計画 3日目 ひたすら忙しない毎日も、完成の感動に向かってまっしぐら!
来週半ばには、試運転営業に入れそうだ。 

6月13日(木)

【20454日】

 昨夜、「映画●術」のコバちゃんが、閉店間際の店のドアを音もなく開け、盗人のように忍び込んできた。
カウンターに座る先客で某新聞記者のヤマケンの隣に席に座り「今日は新宿のナジャの帰りなんだけど、あそこもサッカーのせいか客がすくなかったなぁ〜!」などと、ひとしきりサッカー、野球談義に明け暮れていた。
が、ふと思い出したようにオレの顔を見て「昨日、庭瀬先生が亡くなったそうだ」と呻くように、知らせてくれた。寺山修司の主治医。谷川俊太郎さんの甥っ子。阿佐ヶ谷河北病院の名物先生。新宿の酒場の酔いどれ医者で名カウンセラー、その道の遊び人で庭瀬先生のお世話になった人は数知れない。庭瀬先生の恰幅のいい体格、それに乗っかったおおらかな風貌とひげ面での説得力ある話しぶりには、「信頼とはこのことなり」と心底惚れ込んでしまった。
先生には幾度となく診断を仰いだものだが、ある時、「食堂にポリープが・・・」の一言で胃カメラを呑まされことになり、イヤイヤ診察台に横たわった・・・当時の胃カメラのファイバーの太さといったら無く、それによる地獄の苦しみは、この藪医者メ”と先生を呪い殺したくなるほどの恐怖を抱いた記憶が、今でもまざまざと甦ってくる。
著書に『ガン病棟のカルテ』があるほどの名医と信じた人が、原因は胃ガンという信じられない事実が、悲しい。
ネットで訃報を調べてみたら、読売新聞だけが小さく喪の知らせを報じていた。庭瀬康二先生・享年62歳。合掌!

6月9日(日)

【204559日】

 「今日は、サッカーだから100%客は来ないよ、だから私は友部正人のコンサートに行って来る、もしかしたら、ライヴから帰ってから店やるかもね」とオレに一声かけ、我が家の奥さんはひとり吉祥寺まで出かけていった。残されたオレは、同じ時間帯にやるサッカー日本戦と、BSTVの<日本人のジャズ全集>とどちらを獲ろうか迷ったが、結局オレの優先順位はジャズだったエッヘン!でもなんだか世間に背を向けたようで、斜に構え過ぎかな!
外山ディキシーランド・ジャズ・バンドで始まった番組。出演者には数多くの知り合いが出演していたが、司会進行の日野晧正と同い年の山下洋輔、大御所ジョージ川口のかっちょよさに脱帽、なんとも歳を感じさせぬ姿がよろしいのだ。とかいいながら、実はそれを見ていたオレさまは、ヴォーカル枠の途中で爆睡、我が家でのゴロ寝観賞とはいえ、情けない。しじみの吼え声で起こされTVを見ると、日野さんが弟トコちゃんに捧げた<エンジェル スマイル>の演奏にはいるところだったので、居ずまいを正してしっかりとこの曲は拝聴。今日は日野晧正再確認の日だった。

6月7日(

【204557日】

 ワールドサッカーのため町から人が消えた、夜の店からも人が消える。だからオレは意地でも店を営業するのだ。昨夜の阿佐ヶ谷は異様だった。鈍我楽が入っているホテルスカイコートに泊まっているメヒコの人たちが、馬鹿でかいソンブレロをかぶり、うらぶれた銀杏小路を路地探検をしながら、しゃかりきになって記念の写真を撮っていた。それにしても、このホテルは、えれぇ〜せまい部屋でも一泊9800円もする。もちろん素泊まりである。
毎日ロビーには、さまざまな国の人たちが溢れかえり、阿佐ヶ谷で唯一ワールドサッカーの恩恵を受けている。