12月29日(月) 阿佐ヶ谷のハルウララ! 赤字経営を続けている高知競馬に、ハルウララという100連敗中ながら走り続ける競争馬がいて、その姿に心うたれたファンの声援に、いま大評判だという。その目的はさまざまであろうが、ひとつことに立ち向かい挑戦し続ける姿に、人はある種の崇高な気配を、または自分に照らし合わせるからこそ、こういう現象が生まれるのだろう。そして、ここ阿佐ケ谷の町にひとり、この一年間あることに挑み続けてきた男がいる。それは誰あろうこの日記の書き手である俺なのだ。と、大それた言い回しをしたところで所詮ちっぽけなチャレンジなので、今のいままで世間には内緒にしていたが、昨日その挑戦を終えたことで、公表しよう。その挑戦というのは、昨日48回有馬記念シンボリクリスエスの優勝で幕を閉じた競馬のG1レースなのだ。元来競馬はやらぬと決めている俺だが、競馬カメラマンなどの知人を持つ身となれば、いかにも楽しそうに競馬の話をする彼らの話には、ついついソバ耳を立てていた。ある日「俺ってさぁ〜昔から誕生日の4.24は、すげぇ〜ラッキーナンバーなのだ。馬券なんかそれで買えばすぐ当っちゃうとおもうよ!馬券なんか偶然の産物さ」とほざいたことが発端で、競馬にロマンを持つ競馬カメラマンの彼と2003年幕開けに、「偶然の産物論で、今年一年、GI重賞レースの2-4馬券を買い続ける」とバカな約束をしてしまった。 12月22日(月) 世の中さまざま! 医者にクスリを貰うため待合室で待っていたところ、診療室から出てきたおっさんが受付の女性に横柄ななかにも、妙に親しげな態度で話しかけ始めた。 12月14日(日) 天敵発見! 赤穂浪士討ち入りの日、ぼんやりとテレビで「忠臣蔵」を観ていたら、元フセイン大統領の身柄を確保したという超特大な臨時ニュースが飛び込んできた。 12月9日(火) 『ラストサムライ』を観る。怪我そして臨時休業。 『ラストサムライ』を観た。月曜の最終上映とはいえ招待券で並ぶ身分としては、ちょいと並ぶ方々に済まないかなと、気後れしてしまうほどの長蛇の列。 12月2日(火) 昨日までのジトジトどしゃばしゃ天気とはうってかわって、道路工事のおじさんたちも額に汗して半袖シャツの腕まくり、といった久し振りの日本晴れ。 12月1日(月) 唯我独尊 未年12月1日、三日前より降り続づく長雨に振り落とされた枯れ落葉が公園全体を埋め尽くし、過ぎ去った俺の今年までも埋もれているような錯覚に陥った。おっと、らしくもないなんとも感傷的な言葉が浮かんできた。ははぁ〜ん!歳を取るということはこのように妙な感慨が浮かび沈みする頃から、一気に・・・?いやいや・・・まぁ〜だまだなんのその、加齢などに脅かされるほど柔ではないのだ。というよりも、まだまだそんな歳ではないというのが、現実なのである。先ほど便所に貼ってあるカレンダーを見て、あぁ〜そうか今年も残すところこの一枚で終わりなのかと思った途端、どっと気の焦りが起こり、錯綜しはじめた。なにはともあれ今年は我が人生でも、ろくな年じゃなかったけど、派兵をひかえた自衛隊員よりゃまだお気楽で、命あっての唯我独尊平成15年も後一月なのだ。
それからというもの、今年一年G1レースの翌週にはカメラマン氏がにこやかに現れては、購入してくれた2-4外れ馬券の集金が、延々と始まったのだった。
G1レースは一年で約50数レースあるが、3ヶ月、半年秋が来たというのに、待てど暮らせど、ようとして2-4馬券の中りの気配はまったくといって見えない。そしてついに競馬開催の有終の美を飾る大会有馬記念。そのチャンスも虚しくついに、の一年間に催された中央競馬のG1レースでは2-4という枠連の中りはなかったのである。馬券は偶然の産物論は、いまだに解いてはいないが2-4のラッキーナンバーには見放されたようである。そして競馬関係者の知人たちは、俺を称して「阿佐ヶ谷のハルウララ」と呼ぶようになった。そのことで、この挑戦は来年も続けてやると豪語する、意地の張り出す阿佐ヶ谷のハルウララでした。
ちなみに、2-4馬券の金額は一開催で1000円ぽっきり、大した挑戦とは言えないが、何時か当たる日を待ち続ける、永ぁ〜い闘いは続くのであった。
「今年もお世話になったな、てなこと言いながらまた来ちゃうんだな、俺はワッハッハ」応対する女性も慣れ親しんでいるのであろう「○○さんは、お元気でいいですねぇ〜え〜と今日は関節注射しましたので××円です」といたってでそつがない。「ワッハッハそれは安い・・・つりはいらねぇ〜よ!」。ぎょぎょ!
こんなおっさん初めてみた、週刊誌を読みながら、飲み屋じゃあるまいしつりはいらねぇはないだろう。まったく世の中さまざま、いろんな人がいるもんだ。
最近は医薬分業のため医者ではクスリは貰えない。帰宅途中に薬局に寄ると局内から大きな声がする。見ると先ほどのおっさんが上機嫌で薬剤師相手の独壇場。ここの薬剤師も医者の受付の女性に輪をかけたそつのなさで、満面の笑みを浮かべておっさんに接客している。「え〜と○○さん今日は××円でぇ〜す」。
このおっさん、帰りがけに飛ばしたセリフに驚いた「今年もお世話になったな、てなこと言いながらまた来ちゃうんだな、俺はワッハッハ」。なんだなんだ。
チャンネルをCNNニュースに会わせると、顔を埋め尽くさんばかりの付け髭をはがされた、ぼさぼさの髪に疲れを見せたフセインが映し出されていた。
何処かの穴倉に隠れ棲んでいたそうだが、それはまるで赤穂浪士に炭倉から引きずり出された吉良上野介と、オーバーラップしたのは俺だけでは無いだろう。
俺としては、期待感溢れる今年最後のハリウッド映画なので、良しとした作品以外には買わないパンフレットも、上映前に購入するいれこみようで浮かれ気分。パンフレットを小脇に、趣味の蒐集であるチラシを各二部づつゲット。見ればどんどん埋まってゆく会場に、慌てて駆け込むも存外にお気に入りの席を確保。
謳い文句が心を揺さぶる・・・「ほろびゆく運命を知りながら、時代に抗いみずからを貫いた男たち。かつて日本に存在した「最後のサムライ」であることに殉じた男たち。」まてよ、心を揺さぶられることは確かなのだが。母方の婆さんが常々念仏のように言っていた「我が家は新田家の家臣である」。父方は代々江戸の育ちなのでどうも怪しい。で俺の先祖は本当に侍?職人だったらと思うと観劇前に気持ちが・・・まぁこんなしょうもない気分で観劇するやつもいなかろう。といことで、気持ちを素の状態に戻してパンフレットをのめくると、それは素晴らしい配色の衣装を纏った侍ニッポンたちの写真の連続に圧倒された。
映画・・・一言で言えば、やはり嘘虚飾絢爛豪華満艦飾荒唐無稽の英雄独壇場のハリウッド映画である。ただし、日本人として差ほど恥じずに眼られる映画かな、とも思った。それは、明治維新後に鎧甲、槍、刀だけで砲火武装の官軍と戦う嘘。あくまでフィクションである映画として、あの時代を侍として生き抜こうとする士族の反乱をかようなまでに描いた、ハリウッドに。そして映画中盤には侍に見えてきた、トム・クルーズに日本人の心が、うたれたちゃったのかな。
観劇後、阿佐ヶ谷駅頭にて足カックン・・・またまた先日と同じところを思いっきり挫いてしまった。ついてない、ラストサムライのように日頃から鍛錬していれば、こんなクソたっれたことにならずに済んだものをと、足を引きずり駅頭のタクシーで無念の生還であった。またまた腫れあがる足首、まったく情けない。
本当に陽気のいい日は、心まで晴れやかになる。というわけで、外気の暑さにTシャツ一枚にブレーカーを引っかけた軽装で、しじみと仲良く久し振りの阿佐ヶ谷北にある4っつの公園散歩ツアーに出発。昨日まで雨の中をイヤイヤ散歩に連れ出されていた我が家のしじみも、連れ出す俺も、玄関を開けると同時にばっと差し込む光りの外へ飛び出す元気良さ。昨夜の雨に散らされた落ち葉が公園を覆い尽くした景色は、自然が織りなす配色の妙で素晴らしい。それは大きな大きな絨毯のようでもあり、踏みしめ歩く足下もふかふかして気持ちがいい。昼時なのか珍しく人気がないのを幸いに、しじみのリードを放してやると、ここしばらく貯まっていたエネルギーを一気に開放させるべく、矢のように走りだし、あたりかまわず公園中をマーキング。つぎに目指した馬橋公園も素晴らしい陽気だというのに、人気が少ない。少ないのを幸いに、紅葉に染まる公園の川のせせらぎで、しじみを開放して小夏日和?の水遊びのあとの、紅葉狩りという有意義さ。
小一時間ほどの散歩ながら、両人とも好天気の下の散歩で、きもちの良い虫干しをした。さぁ〜本日夜の部も、気持ちの良い一日になれと祈りながら・・・。