平成15年3月 2003.3

3月27日(木)

高等遊民

【20764日】

 中央沿線は、高等遊民が住み着くにはうってつけの地域で、結構いい年をした大人でありながらも、臍曲がり、つむじ曲がり、偏屈辺境、奇人変人世捨て人、アウトローやらはみ出し者がうじゃうじゃいる。ところがこのところそうした連中の姿が、町中からめっきり減った気がしてしようがない。俺の仲間たちもかなりそうした傾向が強いけれど、何処へ行ってしまったのか、影も噂も聞かない連中が多くなった。
不景気や名前のないイラクとの戦争がそうさせているのかもしれないが、まったくどこへ行ってしまったのだろうか、ちょいと淋しい?
 今日は春二番の突風吹きすさぶ最中に、期限が迫った本を返しに阿佐ヶ谷図書館に行ったが、ここにもそんな気配の連中の姿が見えない。いつもならこうした輩が、あちらこちらにたむろし小難しい顔を覗かせ、本と格闘しているかのような姿が、ひとつの風景だったのだが。

3月21日(金)

内憂外患

【20718日】

 我が国の<暑さ寒さも彼岸まで>の言葉とは裏腹に薄ら寒い夜が続いている。そして春分、連休、その最中に勃発した名前のない戦争。
イランに未だ駐留しているCNNから送られる生々しい画像。そして世界中で行われている反戦集会の画像。そのなかでもアラブイスラム圏の国々から送られてくるそうした画像の中で繰り広げられる、反戦の姿勢が、次第次第にイスラム教国対キリスト教国の戦いに展開し、米英にたいして憎悪の念を持ち始めている姿が恐ろしい。地球の二分化戦争に発展するのでは無かろうかと思えてくるのも恐ろしい。卑近な事柄ではあるが、戦争でさえそうであるように物事すべてテレビ観戦劇場型になってしまい、こうした事件なり現象が起こる度に、町中から人の姿が消え、夜の飲食店街の灯も消えかかっているというのも、これすべて因果関係。まさに内憂外患、いったいどうなるのだろうこの地球。

3月15日(土)

コンボイショー「ペンギン座」

【20712日】

 日比谷日生劇場で公演中のコンボイショーを主宰する今村ねずみ演出・主演「ペンギン座」昼の部の公演を、和子と観劇してきた。
 今村ねずみと社長のアキヒロは、旧鈍我楽時代のアルバイト仲間だったこころからの永い付きあいだが、どうしたわけか彼等が主宰するコンボイショーを見たのは、前回の作品「雲のゆくえ」が初体験で、いままで一度として観たことがなく、彼らから文句を言われ続けてきた。「コンボイショー 雲のゆくえ」は、今村ねずみがオレたちと過ごした旧鈍我楽時代を題材にして執筆・演出。劇中に流す映像の舞台も阿佐ヶ谷の町と吐夢。主人公の名も俺と同じ名のヤノちゃんということで「今回は特別なんだから絶対見に来なければ怒るよ、是非とも観てよ!招待するからさぁ〜」と誘われた。公演発表が決まった途端チケットはソウルドアウトになってしまうほど大人気のコンボイショーから、これほど熱く誘われて行かない馬鹿はいない。そして今まで観たこともない躍動感溢れる舞台を見終わった感動は今も忘れることは出来ない。あれから半年、女性版コンボイショー「ペンギン座」を、今日和子と観に行ってきた。
今回はさすがに前回もらった感動を、またまた無料招待で味あうには阿漕すぎると自腹で観た、パンフレットも自腹で買った。
踊りと演技で猛スピードで展開してゆく二時間半という長丁場もあっという間のことで、前回とはまた違った感動を、またまたもらった。
舞台が跳ねたあと訪ねた楽屋では、社長アキヒロやねずみも熱烈歓迎してくれ、パンフレットには出演者全員のサインまで書いてくれた。
あれほど大きく立派になったふたりなのに、「また、遊びにいくからさぁ〜」と昔どおりのつき合いをしてくれる・・・男冥利に尽きる。
帰り道すがら「もうおれたちは、コンボイショーのファンクラブ阿佐ヶ谷支部になるか〜!」と、妙な気を吐く・・・ふたりだった。

3月11日(火)

美人女医

【20708日】

  以前から目の中でごりごりとした異物感がある。気味が悪いので河北病院の眼科に行ったところすこぶる美人の先生が担当になった。
その若い美人の先生と患者である俺の顔が否が応でも三十センチほどの距離をあけながら真正面に対峙し、目と目を合わせることになる。
「検眼の最中は真正面を向いてください」という先生の眼ン玉に直撃し、それがまた気恥ずかしくついつい下を向いてしまう。いやはや幾つになっても美人というものには、気弱になってしまう。まぁ〜なにはさておき暗がりで美人とふたりきりの世界は良いものである。
「ご苦労様たいしたことはありませんが、近いうちもう一度いらしてくださいね!それではお大事に」という先生の言葉を聞いたときは「はいはい明日にも来ますよ先生、そんなことは言わずいま暫くお相手して欲しいのボク」・・・そんな気持ちになっている俺だった。
そういえばその昔、喉の加減が悪くこの病院の耳鼻咽喉科に通ったときも、なかなか美人の女医に当たったことを思い出した。ここは好い!

3月9日(日)

女優

【20706日】

  吐夢に某大作家の女だと噂された舞台出身の女優Yがやってきた。哀しいかな吐夢の常連たちは、加齢で変貌した彼女の顔を知る者はほとんどなく、妙に自己アピールする彼女を不審な女だと知らんぷり。ただひとり彼女を知る者がいたから「あぁ〜そうなんだ」と、女優である彼女を知るところとなったが、<あの人は今・・・>やんぬるかな顔の売れなくなってしまった業界人ほど惨めなものはない。
事情通によると某大作家は女優Yの部屋で死んだという。ほんまかいな!

3月4日(火)

今年も出ました花粉症

【20701日】

 先日の春一番と共にやってきた花粉に直撃された。今年は早くから花粉が舞い始めたと聞いていたが、例年の兆候は見えなかったので、今年はもしかして花粉症から解放されたのかもしれないと喜んでいたのも束の間。眼はチカチカするは、鼻水は止まらないはの、大騒ぎ。
ブエックショォ〜〜いきなり押し寄せる鼻のむず痒さに、堪らず飛び出たくしゃみは鼻水混じりの飛沫でディスプレイがびっしょびしょ!
両の鼻の穴からティッシュの栓が二本ニューと突き出る様は人に見せられたものではない。春だというのに今年もこの悩み・・・まったくやるせない。・・・ねじめさんの最新作<万引き変愛記>は、ユーモア溢れた展開でサラッと読める。けっこうお奨めですよ!・・・