平成16年3月 2004.3

3月31日(水)

条理

【21108】

 願わくば花の下にてわれ死なんその如月の望月のころ 西行法師ではないけれど弥生三月花の下・・・人の世の流れの中に名を留めた多くの素晴らしい方々が亡くなった。
貸本文庫時代から活躍してきた漫画家というよりも劇画家、佐藤まさあき。京都祇園の風物詩「都をどり」の振り付けなどを手がけた人間国宝で京舞井上流前家元の井上八千代。ご存じいかりや長介。フランスのバレリーナで映画「幽霊」「赤い靴」などにも主演した、女優リュドミラ・チェリーナ。名曲「ざわわ ざわわ」の作曲者で洗足学園音楽大教授だった寺島尚彦。新東宝時代の花形女優で晩年まで活躍していた三ツ矢歌子。実力派の名脇役だった下川辰平。A・クリスティの連作「ナイル殺人事件」「死海殺人事件」の名探偵エルキュール・ポワロが当たり役となった英国の名優ピーター・ユスチノフ。人は死に向かい生きて行くという不条理な形の中で生き、永年にわたり研鑽し培った全ての知識、技、さまざまなものを独り占めして、達人たちはあの世に持っていってしまう。どうにかしてこの流出を防ぐ手はないだろうか・・・答えはかんたん、それは不老不死。
しかし、知恵やら技やら全てのものがてんこ盛りでこの世に存在しているほど、次世代のものにとってはやっかいなものは無かろうと思えるので、やはり人は死ぬが条理なのだ。

3月27日(日)

マイブーム

【21104】

 タケちゃんは九州生まれで信州大学を卒業し、そのまま長野に定住し近年ナオちゃんという美人の妻をめとり、営林作業を生業としている、昔でいえば木こりである。
高遠に山小屋を建て移り住んでいて、残念ながら故人となってしまった友人金森君を最後まで見とり葬儀の際も八面六臂の活躍をしてくれた。あれから来月には3回忌を数える。 そのタケちゃんに子供ができた。女の子だそうだ。産まれる前は男だ女とほざいていた己の愚かさ、五体満足で生を受けた我が子これがなによりと手放しで喜んでいる。
金森くんと入れ替わるかのように産まれてきたそのこの名は、蕗という。産まれた季節がわかる、ロマンティックで素敵な名前である。
そんなタケちゃんに頼んで長野から大量な松ぼっくりを送ってもらった。これが俺の最近のマイブーム。いまや、この松ぼっくりが全ての知り合いの部屋に飾られるのが夢。
かれこれ数百人に手渡されたろうか?写真の左が松ぼっくり、右にあるのがサザエの貝を花器に見立てた、その名も「まつぼんとサザエぼん」という、おもしろ盆栽なのだ。
さぁ〜、ただ今配布中の不思議盆栽。松ぼっくりから芽が出たまつぼんも残り少なくなりました。まだ、お手元にまつぼんの無い方は早めに取りに来てください。

3月21日(日)

77777

【21098】

 98年から始めたこのサイトも早いもので、6年の年月を数えるまでになった。我ながらよくまぁ〜厭きずにやり続けてきたものだと感心するのである。
もっとも機械音痴の俺を支えてくれた野球仲間の八丁、ノリダー、タムちゃんたちの援護射撃無くしては、存在しないことを考えるとまた、仲間というもののありがたさを知る。なことを思い描いたのも、きょう「阿佐ケ谷不届記」を立ち上げるとカウンターが77773になっていた。瞬時にhp更新クリックの連打し、卑怯にもこうして77777をゲット。
だって888の888ではまるでありがたみがない。ラッキー7がずらりと並んだ77777だからこそ・・・なんとしても踏みたい番号なのだ俺ってこんなヤツ、狙ってた人ゴメン。
それにしても今日のテレビは、高知競馬場で武豊が騎乗する、世紀の負け馬ハルウララの話題騒然。なのに本日の雪混じりの寒さといったらない。ハルウララ?フユツララだろ!



3月14日(日)

ロシア人軍団

【21091】

 今年になって、なにやら阿佐ヶ谷の怪人たちの往来が賑やかである。俺のデジカメ人間写真コレクション2004年版に納められた人たちの数も日に日に、増殖している。
下北沢映画館を買い取った某出版社社長、崔洋一監督が撮り始めている「血と骨」の原作者。ATG映画初期の作品「初恋地獄変」の主演女優。などなど数え上げたらきりがない。その圧巻は、12日に俺の店に現れた5人のロシア人軍団である。明日帰国するというそのロシア人の、そのひとりはロシアが生んだ現代映像作家の奇才
アンドレイ・ソクーロフ。(写真右端の人)彼の最近の作品では、映画関係者の間では頻繁に俎上に載っている「エルミタージュ幻想」がある。が俺は敷居の高そうな映画なので、未だ観てはいない。
有名無名に関わらずひたすら撮り続けるこの作業は終わることを知らない。また昨夜は、映画「半落ち」の佐々部監督とプロデューサー連中を明け方の吐夢で撮影したのだった。さぁ〜明日は、ATOM写真倶楽部の定例会。たまには上位入賞作品になったものを、このサイトで発表したいものである・・・が、またダメだろうな。芸術は理解されないのだ。

3月7日(日)

映画三昧

【21084】

 小雪舞う午後、しじみとの散歩も終わり、さてなにをするかと思案のすえに、以前エアーチェックしておいた「サイダーハウス・ルール」を、自宅のケーブルテレビで観賞。
主演は昨今マイフェヴァリットで一押しのトビー・マクガイア。彼独特の薄い笑いかたが好感度で、淡々と進行するハートウォーミングストーリーの主人公を演じさせたら秀逸。最近の作品では「シービスケット」が、パート2まで出来上がり意外なヒット作品になっているサム・ライミ監督の「スパイダーマン」などトビー・ワールドな味を出している。 その後、ケーブルテレビで「壬生義士伝」を観たが、なにか食い足らず吉祥寺で「マスター・アンド・コマンダー」を観に行こうと寒い町中にひとり出る。
新宿か、吉祥寺の二択しかない俺のせまい行動範囲は実に明確。二日酔いの今日でさほど酒も飲みたくないし、と言うことで今日は寒いので駅から1分で直行できる吉祥寺に決定。「マスター・アンド・コマンダー」は、ピーター・ウィアー監督が始めて手がけた史劇で、オスカー10部門ノミネート。音楽賞?2部門を受賞したラッセル・クロオウ主演作品。彼が出演した近年の作品は「インサイダー」、「グラディエーター」、「ビューティフル・マインド 」そしてこの「マスター・アンド・コマンダー」と全て、ゴールデングローブ賞、アカデミー賞受賞。だが彼、ラッセル・クロウは未だ無冠である。男らしさの中に潜む憂いが彼の持ち味、いつかその栄誉を浴びる日が来ることを願う役者のひとりである。と言うことで、本作品もやはり彼独特の世界を醸し出していて素晴らしかったし、荒海の場面がもの凄く良く取れていて、観ている方が船酔い状態になってしまいそうだった。
あらゆる場面に何ともはや恐ろしい金がかかっていそうなハリウッド映画・・・恐るべしだ。観賞後は、阿佐ヶ谷のてんぷらや「てんや」で、ひとり夕食をとり、10時に帰宅。
帰宅後、たまりに貯まっていた未整理の映画パンフレットの仕分け作業。途中、吐夢から「春風亭昇太さんが来ているから出かけてきては」とお誘いの電話・・・。
ひとつ作業に過かり出すと、ちょいとやそっとで止められなくなってしまう俺の性格「今日は寒いので」とひとつ断りをいれ仕分け作業・・・
気が付くと午前1時半。映画映画、映画三昧な幸せな今日一日であった。あぁ〜あこれで金と税金問題さえなければ、素晴らしい弥生三月、春曙の予感なのになぁ〜!

3月3日(水)

9.2億円

【21080】

 俺の30数年来の友人で東京大学に15年も在籍しながら除籍になってしまったHという強者がいる。その後輩にやはりその大学を8年かかって卒業したHも時代の同士である。
15年在籍しかして高卒の履歴にしかならなかったと今では豪語する、その友人が今は無き狐狸庵先生主催の劇団樹座のかつての仲間たち数人と、昨夜強かに酔って現れた。
そのメンバー構成は大学教授、社長夫人、D通のキャリアウーマンなどなどなかなかハイソである。話す会話も俺など庶民とはかけ離れた豪華な内容。大らかなのか気が利かないのか大騒ぎの彼らの振る舞いはとどまるところを知らず、盛り上がるだけ盛り上がり、店主の気分はげっそり。居合わせたのはかデザイナーSさんなど気のいいヤツらでひと安心。 ところで、おおよその概算であるが東大生ひとりにかかる歳費は4千万だということを聞いたことがある。その伝で計算してみるとヤツらふたりにかかった歳費は9.2億円になる!なにがいいたいのか今日の日記・・・・はぁ〜なにがなんだか世の中まっちがってるよぉぉぉぉ〜〜〜〜。