平成11年11月 1999.11

11月30(火)晴 思い出したくもない夢を見た
 いよいよ1900年代最後の月に突入・・・残すところ31日。
オレの周りで、2000年を見ずに死んで行く人がいないことを祈り・・・1999年11月は今日で終わり。


11月29(月)晴 
 新宿「思い出横町」の大火を始め、あちこちで火事騒ぎが続いていて、三の酉まである年は火事が多い。思い出せば、天皇の下血が続く昭和64年、翌年には天皇崩御で、平成の御代の始まろうとしている世間は、自粛・自粛。ここ花園神社も右に習えで、縁起物の鳴り物まで自粛してしまい、静かなお酉さんで寂しかった。昭和最後の年、ここで見た、蛇女はるちゃんはどうしているだろうと、和子と二人で三の酉の見世物小屋に出かけてみた。新宿駅を花園神社に向かい、靖国通りを渡ると華やかな提灯と、ずら〜と並んだ屋台が一気に花園神社まで案内してくれる。込み合う参道を避け、四谷警察署前、神殿ウラ階段を使う。神殿前を参拝もせずに、一気に階段を下り向かうところは見世物小屋だ・・・探し回ること暫し。和子が「あったあった!」と袖を引く。神社の外れ、明治通り沿いの奥に追いやられた格好ではあるが、目的の見世物小屋はしっかり存在していた。、小屋掛け正面には、おどろおどろした額絵、呼び込み台に座った小人のおじさんも健在だった。料金は大人800円、小人500円。10年前の料金よりは300円高くなっているが「お代は見てのお帰り!」の声に・・・いよいよ10年ぶりの再会である。真っ赤な暖簾のをわけ入ると、もうそこは異界。客席は、微妙に揺れ不安定に角度のついた板張り階段で、ほとんどが若い世代で満員だ。舞台では半纏を着せられ、やたらに客席に媚びを売る二匹の犬を輪潜りさせようと、二人の女が悪戦苦闘している。はるちゃんはといえば舞台左袖に、人間であることを拒否したような、不気味な姿で身じろぎもせずに座っていた。和子と二人「いたな〜!まだ、生きていたんだな〜!」と、感動うなずきあう。しかし、恐いもの見たさは世の常ながら、これから、蛇女はるちゃんの芸が始まるかと思うと背筋が寒くなった。
そして、今日一日何を食ってもあの光景が・・・う〜何度見てもおぞましい、が、また見たくなる曲者だ。
11月28(日)二日酔い晴
 1日在宅、TVで俺の好きな男優の一人トム・ベレンジャーの「野獣教師」を観る。な〜んてこたぁ〜ないB級映画も、トム・ベレンジャーが配役されるとギュと締まる。あの唇の傷がなんともいい味だしているんだな〜!本当にいい俳優だ。
暇だから出演映画を思い出してみよう。
<ガラスの塔>、<センチネル、ミスター・グッドバーを探して>、<メジャー・リーグ>、<プラトーン>、<山猫は眠らない><戦争の犬たち><探偵よい愛を込めて>・・・・<仮面の情事>・・・まだまだな〜んか忘れているな〜?
吐夢に、神谷・石井ひとみ夫妻と近藤弐吉さんが来店。近藤弐吉さんは初来店のため、吐夢の最大のコレクション、お決まり<野球ボール・サイン>をしてもらう。彼は軟式のボールに書きずらそうに★に自署名を書いてくれた。
近藤弐吉さんと同期の伊藤正之が、★とサインが書かれた野球ボールを見て「うぁ〜!星かよ〜!これこそスターだ〜!」と大笑い。最近、TVスター名鑑にのり、スター伊藤とみんなに冷やかされている彼ならではの大喜び!
11月27(土)晴
 のんびりとした 昼飯時NHK TVを見ていたら、六平チャンが四十七士の格好をして乱入してきた。刀を振り回し、スタジオの観客をなで切りにしている・・・打ち合わせなのだろうがスタジオはシッチャカメッチャカ・・・相変わらず喧しい人だ。
 午後6時より高円寺平安葬祭場で行われる【おみせ】のおかあさんの通夜に出席。焼香後の清めの席で、久しぶりに永島慎二先生と会い、先日戴いた丸善のカレンダーのお礼をする。健康がすぐれないと聞いていたが、以外と健康的な先生の顔色に胸をなで下ろした。通夜というものは、当然亡くなった人への弔辞でもあるが「やはり人間は生きているうちだね」と、同席したもの同士お互いに確認し合う現実が面白い・・・俺は一足お先に帰ったのだが、このおかあさんの通夜は、参会者全員で棺の前で<聖者の行進>を大合唱して終わったそうだ・・・素晴らしい送り方だ。
  我が草野球チームホーボーズの宿敵、ファールズ監督で詩人の平出隆氏が小林、中島などの選手を引き連れ綺譚倶楽部に登場するも、あいにくの満員状態で吐夢に行って貰う午後11時。綺譚倶楽部閉店後、吐夢に行くとまだユニホーム姿で喧々囂々、野球談義は午前3時・・・本当に野球好きは話題にきりがない。吐夢閉店後、帰宅途中、先のユニホーム姿の小林、中島両君に「どこか、呑みにいこ〜よ〜!」捕まってしまった午前3時半。ある店のテーブルにつき、酒が来た途端に野球談義に入る彼らに呆れながらも仲間に入り午前6時。床について午前6時半・・・アッという間に気を失って・・・・・!
 こんな呑み方が出来るのも、先日泌尿器科で前立腺ガンの検査が結果オーライだったか・・・病は前立腺炎で回復まで早くて三ヶ月、半年は覚悟してくれと云われたのはショックだった。とりあえず乾杯なのだ。
11月26(金)晴
 夜になるとさすがに寒くなってきたのか、来客も肩をすぼめて入ってくる。そんななか訃報が飛び込んできた。
【おみせ】という名の、ややっこしいお店の名物おかあさんが亡くなった・・・阿佐ヶ谷の悪童連は、軒並みこの人のお世話になってきた。オレも20代の頃からずっと通っていた店・・・ある種・阿佐ヶ谷名物のひとつだった。このおかあさん、実にインテリで気が強く誰彼構わずお説教をする人で、臑に傷持つ連中は、あまりの説教の凄さに、ある時期から遠のいてしまった。が、次々と現れる貧乏なバカたれ達を親身に面倒見たり、世話したり本当に心根の優しい人だった。なかにはその人の良さを逆手にとって、付けを払わず、金を借りっぱなしで逃げたりした悪いやつもいた・・・!
オレも、結構悪さをして叱られる日が続きだしてからは【おみせ】から遠のいてしまった一人だが、晩年まったく【おみせ】に行くこともなく、会うことをしなかったことを悔やむ。おかあさん・・・いろいろお世話になりました・・・合掌!
11月25(木)外気は20度もあるバカ陽気
  夕方、【娥楽亭】で柳亭痴楽師匠と出会った。丁度来たばかりのところらしく、誰とは知らずとんと興味のなさそうな顔で師匠のコーヒーを入れているはじめは落語の世界に疎い。そんなことより、師匠がジャズを聴きに来てくれたことは大感激だった。
 オレは前から阿佐ヶ谷寄席の実現構想を練っていた。嬉しいことに痴楽師匠も協力してくれるという約束は貰っていた。
今日も師匠と話しているうちに「さっさと実現に向かってガンガンいこうぜ!」てな気分になる、この気分を持続していけばいいのだが、微妙に腰が引けいまだに実現していない。「まぁ、ゆるゆる来年当たりから始めましょうや!」と師匠の言葉で今日は別れる。色々考えてもしょうがないから、とりあえず【鈍我楽】あたりの小箱で、集客20〜30人から始めようか。
11月24(水)小雨のち曇り
 TVのニュースが火事の場面をとらえている・・・ありゃ〜!ションベン横町が燃えている、あちゃ〜!煙が凄い、火が凄い、消防車の数の凄さ・・・・こりゃ駄目だ〜!あの姿は、どんなに世の中変わろうと昔のままの姿で残っていて欲しかった・・・どうやっても復元できない。高層ビルや都庁が火事になっても、こんなに驚かないだろう。オレも、この飲食街には高校時代から、現在に至るまで一口には語り尽くせない目一杯の思い出を埋め込んだ場所なのだから。
 綺譚倶楽部では、13年前の状況劇場公演(花園神社)「少女仮面」のヒロイン役石井くに子と、水飲み男役で出演していた伊藤正之が再会。伊藤「石井さん、お久しぶりです!オレのこと覚えていますか?」くにちゃん曰く「覚えているわよ〜!あなた〜ずいぶん綺麗になったじゃないのよ〜!TVみたわよ〜!もっと堂々と演じなさいよ〜!」満席の同席者大笑い!
 くにちゃんは来週から、息子でバレー・ダンサー服部有吉が活躍しているハンブルグに出かけるそうだ。この息子は、なかなか優秀なバレー・ダンサーで将来を嘱望されているそうだ・・・記憶にとどめておこう。ちなみに、『胸の振り子 服部家の人々』というホームページは、作曲家・服部良一を偲ぶ服部家の活躍する人たちを紹介している。服部家の最後の孫である服部有吉もこのホームページ上でも紹介されているので、興味のある人は覗きにいってみたら・・・
11月23(火)晴天・お昼すぎに寝不足で起床・・・
 よかった、よかったしじみの下痢は、和子が与えた正露丸が利いたのかすっかり快方に向かっている。
祭日、綺譚倶楽部11時まで、来客者はTV編集者イタチくん一人・・・。止めた止めた・・・閉店だ〜!
11月22(月)晴れ・ビーチサンダルで散歩
 飛行機墜落、大停電、世の中大騒ぎ・・・ところが我が家は、愛犬しじみでてんてこ舞い・・ネコのむーちゃん大嫉妬。
昨日、近所で買ったうるめ鰯にあたってしまったしじみの排便に、今日は何回外出したことだろう?
下痢、下り腹・・・これは人間でも辛い、初めての経験になってしまった下痢腹に、暇さえあればク〜ンク〜ンと泣きながら玄関で、腰を落とし訴えるしじみの目には涙さえ浮かんでいる。犬の目に涙・・・黒目がちのその目を見たら、これは愛おしさを通り越し、悪魔さえ心を奪われてしまうだろう。そんな痛みを訴えながらも、犬の習性、自分の縄張りでは決して排便をしない・・・ハ〜ハ〜と苦しい息で我慢しながら、男のオレでさえ負けそうな犬力でぐんぐんリードを引っ張り、その距離200メートル程を排便場所までたどり着く。これを一日繰り返し、午後から始まったこの作業で、やっと床についたのが、翌23日の早朝6時半だった。まいった〜!和子と勘定してみたが「20数回は行ったよね」といったきり絶句。
 それでも、劇団『ラッパ屋』の「凄いきんぎょ」をビデオで鑑賞。午前1時から始るBSフォーク100年?番組<友部正人>はしっかり観た。友部正人は旧鈍我楽でもライヴをやったり、古くからの知人であったりもするせいか、和子もオレも今日一日楽しみにしていたのだ。その間も、恨めしく思いながらもしじみを頻繁に連れ出さなければいけない。お陰でオレの順番の時に演奏してしまった「にんじん」を聞き逃してしまった。残念!だが、期待して待っているのに、何時までもやってくれない阿佐ヶ谷を歌った「一本道」がエンディングで歌われたときは、思わず二人して「でたっ〜!」と歓声!じっと聴き入り久しぶりの友部をしみじみと味わった。ウ〜ン何時聴いてもやはり良い!
11月21(日)晴れ やったぞ!禁酒禁煙・・・一日健常人
 午前5時半就寝、午後3時起床。かなり遅くまで呑んだことは呑んだのだが、ワインで酔うと相変わらずアタピンでつらい。
本日一日中二日酔い状態・・・5時仕事に出かける和子を送ると一人きりの部屋・・・飯も食わず居間でゴ〜ロゴロゴロ!
夜7時から小一時間、愛犬しじみの散歩で外出しただけでケーブル・テレビに釘付け。本日ニュースも見ずに世間知らず。
9時~11時「トゥルー・ロマンス」→(CSN1ムービーチャンネル)→11時〜11時30分「名曲物語」(テレビ神奈川)→11時半〜0時30分「秋吉敏子物語 ジャズと花伝」(BS)→0時30分〜4時「社長太平記」→「続・社長太平記」(BS)
いや〜充実した一日だった・・・で、今お気に入りのコミック漫画・清水康代の『キッチンの達人』を読みながら就寝。
物知り博士への道
☆ジャズの名曲を紹介し続けている『名曲物語』。今日は永遠の名曲『Lullaby Of Birdland バード・ランドの子守歌』。
チャーリー・パーカーのあだ名に由来した【ジャズ・クラブ・バード・ランド】は、当時52番街ブロードウェイ際にあった。この店はFMラジオのスポンサーもしており「Lullaby Of Birdland  バード・ランドの子守歌」は、その番組のテーマ曲をだったものだ。作詞を頼まれたB・Y・フォスターは『What A Wonderful World この素晴らしき世界』の作詞家ジョージ・デビッド・ワイスの偽名で同人物なのだ。フォスターはこの曲『鳥の国の子守歌』を、キッチンで買ってきたパイを食べながら、ちょちょいのちょいの10分位で書いてしまった。そして、その後この曲は延々と莫大な著作権を生み出したのだが、さすがに10分で書けた縁起のいいパイを食い続けても最早それを越える詞は出来なかったという。
☆「孤軍奮闘」の「孤軍」といえば、「ひとりぼっちの兵隊」のランボー、それと極め付きは我が国最後の兵隊・小野田少尉だ。その小野田さんにインスパイアされ、アメリカに暮らすジャズ・ピアニスト秋吉敏子書いたのが、ジャズ・アルバム『孤軍』。
この番組で紹介された99年『モンタレー・ジャズ・フェスティバル』の『イベント、デューク・エリントン生誕100年記念』の作曲を依頼された敏子は、またも和太鼓、かっこなどを使っていた(TVでは、そのイベントのリハーサルも放映された)。
もともとフル・バンドに興味の薄い偏狭なオレ。邦楽を取り入れたバージョンの敏子作品は、どちらかというと好みではない。
強いて云えばフルートに持ち替えたルー・ダバキンの気迫溢れる和楽器との掛け合いが興味を引くぐらいだろうか。
しかし、16人のメンバーを指揮する彼女の立ち姿は凛として70歳という歳を感じさせない美しさがある・・・
秋吉敏子ジャズワールド、日本人として初めてジャズの殿堂入りした彼女の突き進む先には何があるのだろう・・・!
11月20(土)晴れかな〜?
 午後5時半現在、一歩も外に出ていないので外の様子がまったく分からない。
綺譚で夜8時から午前2時まで何時になく刺激のない週末を終わる。一人、刺激を求めて町に出ると、途中先ほどまで綺譚で呑んでいた野球部の山崎、矢の浦が彷徨っている。二人を誘い一番街のイタリアン・レストランバール108で野球談義をしていると、すずしろ句会主宰松本夫妻が入ってきた。「これから、田房の車で黒姫山のいちこさんのところに行くから一緒に行こう」「冗談じゃない、これから黒姫まで何時間かかると思っているの?」「みんな酔っ払っているから、途中蓼科の田房の別荘で休憩なのだ、だから大丈夫!」「どこが、大丈夫なのだ〜!」「あっそ!」と、グラスワインをぐびっと飲み干し、大きな皿に盛られたスパゲティをガツガツ食っている・・・午前3時半。このおやじ長嶋監督と同い年、元気すぎる・・・オレは断固誘いを断る。その後、しばし野球談義に花が咲きハウス・ワインの一番安いボトルが数本開いた頃には、外は明るかった。
11月19(金)天下晴れてのバカ陽気だが・・・オレは朝から心は大曇天
 受付のご婦人方に「まぁ〜お久しぶりですね〜!」と、素晴らしい笑顔で迎えられた。昼日中に訪ねた、この富永クリニック主治医の富永先生はオレの掛かり付けの医者で、我々の呑兵衛たちの間では【赤ヒゲ先生】と呼ばれ親しまれている。持病の痛風はもとより我が体内すべての臓器のメンテナンスをお願いしている。が、オレはどうも医者嫌いで腰が引けてしまい怠けることが多い。 診察室で胸の痛みと、下半身の鈍痛を訴えると、簡単な問診と胸部レントゲンをとっただけで、いつもの「ヤノさんは肝臓がかなり弱っているのですから、おいしいものは食べないで下さいね〜!お酒はほどほどでやめてくださいね〜」の言葉が返ってこない。近くの泌尿器科に行くことを薦め即座に紹介状を書きだした。「おんや〜!何時もと調子がちがうぞ〜!」こういうリアクションって結構恐い。胸部写真は異常がなく、胸をなで下ろしたが「では!いってらっしゃいね!」と、送られ、いつになく、そそくさと次の患者の診察にかかってしまった「なんだよ〜!いや〜な気分だな〜、参ったな〜!」しょんぼりと医院を出る。
しかし、こうなったらまな板の鯉だ、え〜〜い儘よと、阿佐ヶ谷北口篠原病院と同館にある泌尿器科医院に飛び込む。
初診の手続きの後、週刊誌を読みながら揺れる心を押さえ込み順番を待ちながら妙なことに気づいた。内科系の医院には「週刊朝日」「週刊文春」「週刊新潮」と硬い系?、泌尿器科には「週刊現代」「週刊ポスト」とヘア・ヌード、バリバリの柔らか系週刊誌・・・病気の質によってこんなすみ分けもあるのだ・・・週刊誌考現学、何処か得心のいく分かりやすさだ。
その間、常連らしい?初老の方々が次々とやって来ては、看護婦に「こんにちは〜」と微笑みかけられている。
何故か、奴らは見慣れぬオレをしげしげと監察している・・・飛び込みで場慣れのないオレは肩身の狭さに小さくなってしまう。診察は、問診、前立腺、膀胱、腎臓エコー、尿検査のコースを、順次とどこうりなく済ませ検査結果まで暫し待たされる。
「ヤノさ〜ん」の呼び出しで恐る恐る診察室に入ると、ヒゲもじゃの先生が「診察台に、パンツを降ろして仰向けに寝て下さい、足を折り曲げ上にあげて、両手でそれを支えて下さい・・ハイ、いいですね」「やば〜ケツの穴丸見えだ〜!」ケツの穴丸見え状態、と思った瞬間ヌル〜ベト〜冷たいものが塗られた。間髪入れず指が、ゆびが〜!う〜そんなに入れるな、かっか掻き回すな〜〜〜!しかし、このヒゲ先生うまいもんだ、ケツの穴の圧迫感が快感に変わってきた、が、そこは敵もプロ、こっちがその気にならないうちに<スルッ!>と指が抜け、ご丁寧にもオレのケツをティッシュで念入りに拭いてくれた・・・カ・ン・ゲ・キ!
しか〜し、その後がいけない「前立腺に問題があります、一応前立腺ガンの検査をしました・・・」沈黙
「念のため血液検査をしますので・・・・」。クリビツテンギョウ!
「せっ先生、なんかあるんですか〜?」「結果は来週の×日にわかります・・・来て下さい」
看護婦の「初診料が入りまして×××円で〜す、それでは・・・おだいじに〜!」も上の空・・・・
「う〜〜・・・おだいじに〜かっ〜!」ふらふらと内股で病院を後にしたオレだった。
11月18(木)晴
 目が覚め新聞を取りに行くと、ポストに新聞を押しのけなにやら妙なものが入っている。
ビニールに包まれたそのものは、持つとほのかに暖かさが伝わってくる・・・ポストにあるべき姿ではない、厭な予感がする 。
恐る恐る、広げてみると・・・ナ〜ンと、どでかい
卵焼きだ・・・な〜〜〜んだ・・・こりゃ〜〜!
新聞の見出しがよぎる【一家惨殺犬猫までも・・・怨恨か?愉快犯か?・・・謎の投函毒入り卵焼】
朝っぱらから厭んなっちゃうよな〜!しじみ?むーちゃん?山の神?誰に毒味をさせようか?それとも警察に届けるか?
「待てよ〜!この分厚い卵焼きの形態は・・・?札束がすっぽり入る大きさだぞ・・・しかし、まさかな〜・・・(指をつっこんでみる)う〜ん、それにしても根性が卑しい!」暫し呆然とそのものを持ったまま、玄関先で佇んでいるオレもバカだが、取り敢えず冷蔵庫にしまう根性も実に卑しい。午後2時電話が入り、受話器を取ると突拍子もなく上っ調子な声が聞こえてきた「お土産のたまご焼き食った〜!」昨日遅くまでうちの店で飲んでいた唐茄子屋ジョージだ。こいつか〜犯人は、しかし午前中まで飲んでいた奴がどうしてお土産なんだと訝りながらも「アホー!食えるわけないじゃないか〜!たまげたじゃないか!」「あれから築地まで行ってきたのよ〜!」というわけで、お後がよろしいようで唐茄子屋の日記を読んで下さい。
 ストリップ評論家の江戸川小五郎を誘い、目的は築地場外市場のラーメン井上。細麺に薄切りのたっぷりチャーシューが乗った和風ラーメンだ。夜遅くこんな物を喰らうのは絶対に良くないが、朝、5時を過ぎているのだからこれは立派な朝食である。興奮気味の江戸川と二人、ハフハフいいながらラーメンを喰らう。ちなみにひふみ姉も誘ったのだが、キッパリと断られた(当たり前)。その後場外市場をぶらり。テリー伊藤の実家である有名卵焼き屋で特大卵焼きを買う。多少甘めで、長持ちするように焼いてある。ここに来ると必ず買う。江戸前の卵焼きを喰ってもらおうと、阿佐ヶ谷に戻る。自分の家には1尾150円の(安すぎ)鰻の蒲焼きをかう。一通の細い道、ドスン、ガリガリっと車の擦る音。そんなこと関係ないもんねー。多分寝てるであろうジジイの家のポストに卵焼きを突っ込み家に帰る。急に寒くなった東京地方、多少の事では卵焼きは腐るまい。しかも朝刊と一緒に入れてある。早く気付けよー・・・・ジジイの呆れ顔が目に浮かぶ。ホンジャーお休みなさい!! 卵焼き事件は解決ちゃんちゃん!
【一家惨殺犬猫までも・・・謎の投函バカウマ卵焼】実に旨かった、参考のため店の箱写真のせました、一度ご賞味有れ。
ちなみに、やんちゃな唐茄子屋もホームページで日記を書いているので、ついでにアドレスをのせておこう。
暇が出来たら見て下さい。http://www.d2.dion.ne.jp/~tounasu

11月17(水)晴・獅子座流星群は曇りの為また見ることが出来ない
 今日の発見
和子がしじみの散歩から帰ってきた
「ね〜ね〜!面白いもの見っけちゃった・・・エリちゃん(近所の犬)家の近くの玄関にね<おかあさん 鍵はポストの中にあります>こんな貼り紙がしてあるのよ!危ないよね〜!」・・・・!
あったりまえじゃないか〜!でも、こりゃどうしようもないよな!しかし、間抜けな子供?だよな〜・・・
泥棒に入られぬ事を祈るばかり・・・・

11月16日(火)木枯らし一号、北海道は雪・・・東京も明日当たり雪かも?
 友遠方よりきたる、リストラにあい浪人中・・・会話も乗らない・・・調子悪い・・・!
はじめが友人と二人で吐夢にやってきて、さんざん酒を飲んで酔っ払って、こうほざいた「娥楽亭は登り調子・・・!」
一日中、三宅さんから預かったマッチの整理をしていた。なんか散文的になってきた・・・・・
今日は駄目だ・・・だめだ〜!何を書いていいのか分からない・・止めた止めた!
11月15日(月)雨だ!空気は暖かい!
 午後、電話が入った。吉報だ。先月オレのサイトにある【ジャズ喫茶のマッチ・コーナー】を見たという、三宅さんという方からメールが入った。文面は、三宅さんも若い頃から、ジャズ喫茶のマッチをコレクションしていたそうで「是非、阿佐ヶ谷不届記のページに使ってくれ、それについては現在仕事で韓国に赴任中、11月半ば頃帰国するので阿佐ヶ谷まで持参する」いう内容だった。そして今日、雨のなか、わざわざ横浜から阿佐ヶ谷に来ているというのだ。驚いた・・・実は半信半疑だったから・・・。
早速、待ち合わせの娥楽亭に出向き三宅さんと会う。中年に差し掛かろう風貌からは、私服ながらそれなりの方だろうと想像する。握手をし簡単な挨拶の後、見せられた素晴らしい保存状態のマッチには、風貌通りの三宅さんの人柄が感じさせられた。
「いろいろなサイトを見たが矢野さんのHPが一番充実していたので、貴方にマッチ・ラベルをお貸しする気になった」という三宅さんお言葉に、内心小躍りしながら気持ちよくマッチ・ラベルを預からして貰う。暫し、同好のジャズ喫茶談義に花が咲いたが、横浜まで帰る三宅さんの「それでは、そろそろ!」の言葉で再会を約束して別れた。うん!また一人素晴らしい人と出会った。
 この雨の中、和子は池袋まで梁日石の【さかしま】の出版記念サイン会に出かけた。
一人のんびり夜8時から始まる写真会まで、部屋でホームページのリニュアルに精だすが、トップページのリュニュアルはあまり精彩がない・・・また作り直そう。
 写真会会場のアルポランに到着すると、この雨のなかすでに参加者は今日のメインデッシュであるカキ鍋論争で大賑わい。
さんざ、騒いで早11時・・・それでは今日の開票結果は・・・なんと、前評判の悪かったオレの写真が、三連続グランプリの和子を、たった一票差で破り久しぶりのグランプリ。個人賞も総なめ状態でウッヒッヒ!
 二次会は鈍我楽に流れるが、誰が言い出したかカラオケ大会だ〜と、何も飲まずに鈍我楽を出ていってしまった。
ムッとする店長ひふみ・・・オレは気が進まないのでそのまま飲み続ける。その間、マガジンハウスの津越・小野カップル、梁日石の出版社アートンの薫ちゃん、ドキュメンタリー作家の渡瀬夏彦氏、新宿トップスの久保くんといろいろな人たちと酔談・・・やはり、休日・友人たちとの酒は心地よい。1時半帰宅、雨のなか恒例しじみの深夜の散歩・・・酔ったときは辛いのだ。
11月14日(日)ポカポカ陽気は、まったく衰えを見せない
 今日は丸一日家にいたのであまり書くこともない。そこで、この間観た【将軍の娘 エリザベス・キャンベル】のことを書こう。軍犯罪捜査官ポール・ブレナーは、パンクの修理を手伝ってくれた女性大尉エリザベス・キャンベルを、礼にかこつけてソープ(石鹸)をお土産に訪ねた。エリザベスは「このプレゼントには下心が見え隠れしてセクハラに近い」とブレナーを軽くあしらう。が、「オレはソープ・ビーズをバスタブに入れゆったり浸かると、かかる音楽はコルトレーン、これが最高さ!」と、ブレナーは洒落た言葉でやり返した。おどろいたね〜!まったく思いもかけない場面からコルトレーンの名前が出てきた・・・ぶるっと震えが来た・・・ウッヒャ〜てな気分・・・嬉しかったね〜!おまけに、将校クラブの場面では、ケニー・バレルの曲が延々とかかっている。だが、曲目が浮かんでこないのには閉口した、何故って暫くそのことばかりが頭を占有、場面を追うことが出来なくなってしまったからなのだ。エンドロールを目を皿のようにして観ていたが、動体視力が衰えたのか見逃してしまった、年取ったな〜、ヤキがまわった。本当にくやし〜〜のだ・・・誰か観た人教えてくれ〜!
 作品自体は、ミステリとしてなかなか見応えがある。が、最近のあの国の映画、案の定クライマックスの仕上げがやすっぽい。もつれた糸がほぐれ出すと、一気に盛り上げようとする余りか、急ぎすぎて犯人及び登場人物のリアリティさが極端に薄くなり説得力に欠けてしまったのが難。【吉祥寺オデオン座地下一階・4時20分の上映にしては以外と混んでいた】
11月13日(土)快晴・まだまだ半袖の人がうろうろしている 
  秋山和久くんが高知から上京、午後一番に電話、待ち合わせの約束をする。彼は、その昔、学生の身分で『旧吐夢』の店長をしていて、エ〜イで大学を中退してしまった、ある種の猛者。その彼も、その後日本たばこに就職し、今は実家がある高知の日本たばこで働いている。今回は、鎌倉で行われる「パイプたばこ競技会」に出席するため上京、そのついでに、わざわざ阿佐ヶ谷まで訪ねてくれたのだ。喫茶店で会った彼はすでにほろよいで赤ら顔、阿佐ヶ谷時代に行きつけの寿司屋『蛇の新』で一杯きめてきたそうだ。やるな〜〜!若いな〜!実に若い!オレの友人たちはどうしてこうも皆若いのだろう!それは皆、本当の意味で人生を謳歌しているからなのだろうと思う、と同時に話にも行動にも勢いがあり気持ちがいい・・・コレが最高なのだ!!!
  別れ際、阿佐谷駅前で漫画編集の会社をやっている昔の仲間原田くんを訪問するが、鹿児島の実家のお父さんが危なく今日帰郷したとのことで、残念ながら会えなかった。秋山くん曰く「まさに行く人来る人だな・・・!」
 鎌倉に帰るという秋山くん、吉祥寺に映画を見に行くオレ・・・阿佐谷駅のホームで「じゃ〜〜な!」で別れた。
オレは、車窓を眺めながら「男同士の別れって余分な言葉はいらないくてかっこいいじゃないか!」と、ほくそ笑んだ!
11月12日(金)寒い
 綺譚倶楽部開店早々、気の早い奴がドアを開けて入ってきた。『映画芸術』のコバちゃんだ、背後にいる何者かに「やってった、やってました」と喚めいてる。暖簾をわけ、ぬそ〜っと現れた人物は誰あろう、その名も高き若松孝二監督だった。
初来店の若松監督は、我々世代にはつとに名高い人物であるが、オレにとっては初対面の人で多少の緊張は隠せない。
 現在【若松孝二映画フェアー】をミニシアター『ラピュタ』で上映中で、今日はそのパーティーに出席するため阿佐ヶ谷に来たそうで、ついでに寄ってくれたのだ。監督は、現在63歳になられたということだが、とっても若々しく白くなった長髪をちょっと黒く染めたら、まだまだ40代にも見える生命力抜群の気配には圧倒された。何よりも好感が持てたのは、その強烈な風貌とは裏腹に、2時間ばかりのお付き合いのなかで、ちょっとした心憎い気遣いを感じさせながらの、ユーモラスな会話からは気を貰った感じがしたことだ。そして、また一人素晴らしい人と出会えた喜びの一夜になった。

11月11日(木)さわやかな秋晴
  いわゆるピンピンピンの並び数字の連続と世間は騒いでいるが、夜更かし族には関係ないと11111111その時間はぐっすりと寝込んでいた。起きるとテレビでは111円ラーメンだの、スーパーは111円セールだのといっているが、どうせ並び数が多いのを喜ぶのなら、11年11月11時11分11秒111、111、111、111、111、111、111万円セールぐらいどでかいのをやってみればいいのにと思うのはオレだけか・・・・?(ところでこの並び数字幾らなんだ?)。
 今日も今日とて恒例のしじみの散歩に出かける。今日は河北病院を抜け高円寺方面に向かう。コース途中一休みをするけやき公園には、ちょっと危なげなホームレスが数名定住していたが、昨日の空っ風と夜の寒さのせいか、枯れ葉とともどこかに吹き飛ばされていってしまったらしく、たむろする連中の姿が見えない。そのせいか、公園のあちこちのベンチには珍しく、大勢の人たちがのんびり暇をつぶしている。ポツンと離れたベンチによっこらしょと腰をかけ「しじみここにおいで」とベンチに座らそうと左を向くと、地べたに小さな菊の花束とカップ酒の空き瓶、ジュースの空き缶が数個おいてある。
なんか違和感があり変な感じだ・・・まてよ、この形はよく交通事故の現場にある形じゃないか・・・?
ちょえ〜!こんなところで人死にかよ〜・・・!ということは、もしや、ホームレスの人がここで????
そんなことお構いなしに、しじみのバカはカップ酒の脇にあるポテトチップスの空き袋に鼻をつっこんでいる。
あっちゃぁ〜!どうりでこのベンチだけ人が座っていないはずだ・・・。やんなっちゃうな〜!どんな死にかたしたんだろう?ちょっと気味が悪い・・・あ〜ぁ、とりあえず夜の散歩コースがひとつ減ったということだな!
11月10日(水)かなり寒さが増してきた。快晴
 昨日、聞いた話がちょっと恐くて驚きなので書いておこう。
 今やパソコンは凄まじい勢いで世界中のあらゆる業界の人たちを席巻し始めている。それに付随したインターネット、電子メール、ホームページなどが、まさにパーソナルな場所で盛んに運用され始めたのは先刻承知之助なオレなのだ。
そんな先進的なオレ・・・世の中よほどのことがない限りぶったまげることも少なくなってきた。が、この話には驚いた。
その話というのは、オレもやっているホームページ・・・この【ホームページの墓場】があるというのだ。
何処で誰がやっているのかは分からないが、いわゆる検索ロボットが、日がな一日、まったく動いていないサイトを探しだし墓場に葬っているというのだ。それも、いわゆる無縁仏状態の死んだサイトの戒名まで付けて葬っているというのだ・・・オレは呻いた「本当かよ〜!吉原炎上で焼け出された遊女をまつる、築地の『回向院』じゃあるまいし!」驚いた!見たい!
何処の暇人がやっているのだろう、と色々検索してみたが見つからない・・・誰か検索の名人探し出して教えてくれ〜!
11月 9日(火)今日もまた秋だというのにバカ陽気・・・ 
 昨日、健康的な一日を送ったおかげで、朝の歯磨きの清々しいこと・・・いっぷくの上手いこと・・・
早速、元気よく「行って来ま〜〜す!!!」と、白河夜船の山の神に嫌みったらしく一声言い残ししじみと散歩に出る。
近くにある朝鮮学校の校庭では、今日もまた夏の装いと同じ半袖半ズボンの子供たちが走り回る。季節感が無いな〜と、見上げれば隣接する公園の大木はすでに紅葉を始めていた。やはり季節は巡りくるのだと得心し、肩に掛けたカメラでパチリ!
11月 8日(月)薄曇り未だに子供たちは半袖だ。夕に一雨
 今にも泣き出しそうな午前中の空模様を睨みながら、薄目のジャケットを羽織りしじみの散歩にでる。オレはちょっと歩いただけで汗ばんでくるこの季節を訝る。愛犬しじみは人目もはばからず黄色く色づき始めた樹木の下で腰を落とし思いっきり気張っている。立ち止まると、やはり空気は寒くなってきているのだろう、その物体を拾い上げると暖かさが手に伝わってくる。 長めの散歩から帰宅すると、何故か意味もなく今日の休日一日、タバコを吸わない、酒を飲まない、外出しないと心に決めた。だからというわけではないが、夜食はスキ焼きと気張る・・・が、食卓のお友達ビールと、冷蔵庫の前でたじろぎ、あぁ〜!うまかった・・・食った食ったとついタバコに手がいってしまう。まったく、何も規制されない生き方をしていると、刺激のない一日、習慣という中毒から逃れるのは容易いことではないことを知る。しかし、時間が経たない、コレって、得したのかな?
 深夜11時半、娥楽亭のはじめからの電話は何故か興奮している「矢野ッさん!今日、山下洋輔とセシル・マクビーのサインもらっちゃた」「何処で〜!」「娥楽亭の隣の『葉山房』に来たついでに!開店1週間目でこんなラッキー!ウッレシッス!」気持ちがおもてに出ないタイプのはじめが、こんな表現をオレにしてくれたことのほうが嬉しいッス。さってともう寝よっと! 
11月 7日(日)雨のち晴れ 
 昨日の神明宮が今ひとつだったので、新井薬師の骨董市に行ってみた。毎月第一日曜日がここの開催日なのだ。
オレとしてはあの暑い夏にめげ続けての3ヶ月ぶりの薬師参りになる。いつもは早めに出かけ新宿の花園神社の市を冷やかし、その足で薬師に行くのがコースなのだが、今回はここだけを攻め都立家政の行きつけの蕎麦屋に行くことにした。
 久しぶりの薬師は、朝の雨にもめげずなかなかの人出で賑わっている。境内に入るといきなり、唐津の片口が目に入った。
値段を観ると16000円・・・えっ〜!ラッキー!唐津の片口がこの値段かと思わず小躍りするオレ「これ、三千円ぐらいまかんない?」、親父「ア〜いいよ、だけどそれ16万円だけどいいのかい!」、「ゲッ!○ひとつ見落としちゃったよ!」、親父「ど〜もなんね〜な〜値切り方が変だと思ったよ」・・・沈黙・・・「ゴメン、オレも変だと思ったんだ・・・唐津がこの値段なわけないよな〜!やっぱり高嶺の花で手が出ないわ」、親父「ムスッ」・・・いやはやのっけから大恥をかいてしまった。気を取り直してブラブラ流していると、境内の外れにアトム・コレクターで業者もやっている伊澤氏を見つけ久しぶりの挨拶を交わし店を物色すると、漆師の使う厚紙製の漆壺を見つけ、1000円の値札をしっかり確認し挨拶代わりに買っていると、
彼の店の周りはアッという間の人だかり・・・ウ〜〜ン!今日はオレは福を呼ぶ男だったのだ。その後、織部(また織部だ)の何焼きかは、店主も分からぬ20センチの片口を2500円で手に入れて満足し、新井薬師を後にした。
蕎麦屋にたどり着くと、かなりの込み合いを見せる店内で相席を強いられてしまった。先客のおっさんは、鴨南蛮の丼を抱え込んで、かっこむ蕎麦はずるずる、風邪でも引いているのか鼻水ずるずるすすり上げている。「ついていない〜〜!オレ蕎麦屋でこのパターン一番苦手なのよ!オレの天せいろがくるまでに食いきってくれ〜!おっさん!」と、心の中で叫びながら新聞に目を落としていても、おっさんのダブル・ズルズルが気になってしようがない。気持ち悪くなってきた「店員さんお願いだからおっさんが食い終わるまで、腹はめっちゃ空いているけど今日は怒らないからゆっくり持ってきてくれ〜〜〜〜〜〜〜!」
しか〜〜〜〜〜し・・・・クッソ〜〜〜!世の中そんなもんだよな〜〜〜てな結果になってしまったのだ! 
11月 6日(土)半袖のガキが飛び回っている午後・日本晴
  毎月第一日曜日・阿佐谷神明宮では時代に便乗した骨董市が開かれていて、オレの知り合いで荻窪で独立した古物屋の若僧、日本一のアトム蒐集家と認める伊澤氏なども露天商として店を出していた。そういえばアルフィの坂崎コーノスケなども大鳥居の下に陣取りカメラなどを売っていた。このように開設当初は、かなりの賑わいを見せていたが、やがて、日を追うごとに寂しくなり、業者同士の会話の中からも「ここの土地はものすごくやりづらい、だって、客は自分の家にある品物の価値を調べにくるような輩バッカリ、古い住宅地はやりづらいよ!」
などの言葉が飛び交いだした。オレなどは、歩いて数分にあるここは、結構便利で趣味の片口を安く手に入れることが出来たが、同好の志たちには余り評判は良くなく、業者もだんだん来なくなってきてしまった。土地勘を知っている、オレの知り合いなどは真っ先に、ここに店を張るのを止めてしまった・・・そりゃそうだ。
  今日は久しぶりに和子の写真撮影に付き合いながら、午後の2時頃に行って来たが、案の定広い境内には数えるぐらいの業者が、早くも店をたたみ始めており客足もまばらだ・・・。こりゃソロソロあぶないなカナ〜!
 今日は、木もの屋の店先にあった妙なタバコ盆に目がいった。20センチ四方15センチ深さの四角い箱。内と底が真っ黒な漆で塗られている。箱のぐるりは木肌を焼き、黒々と木目を生かした古び仕様。箱の中には、ちょっと気の利いた織部の18センチ高さの小壺に綺麗に掃いた灰が入れてある。脇に添えた古びた竹の煙管立てには長煙管が入っていたら本物だが、なんと、お洒落にオモチャのミニ煙管が何気なく入れてあった。
オレはすっかりこの洒落た形にやられてしまい、すかさず「ハウ・マッチ〜〜〜!」
「もう帰るところだから2500円でいいやっ!」やった〜〜!コレだから止められない。
値切りもせずにとっとと帰宅、今・・・ちゃぶ台の上に置いたタバコ盆の姿に満足満足大満足。 
11月 5日(金)寒い、なんとなく秋らしくなった。
 日本一の助監督・中島竹彦くんがやってきた。例によって手がけた大島渚作品<御法度>をべた褒め・・・そのなかでも珍しいことに坂本龍一が担当したを音楽を絶賛している。
彼は本当にいい奴で、作品をけなしたことがない。以前の作品で、高倉健・宮沢リエ主演の<四十七人の刺客>も彼の手がけた作品で、べったべたの吹きまくり大会の大絶賛。蓋を開ければ<四十七人のお客>とちゃかされるほどの不入りで、オレも観に行ったが客席は歳よりが数人で寒く、映画も糞面白くもなかったのだ。
それでも彼の話を聞いていると「そうか!そうか!それなら是非観にいくべ」という気になってしまう。 
ところで、今でている11月11日号週刊文春和田誠がミルト・ジャクソンを追悼した表紙がイカしている。<プレンティ・プレンティ・ソウル>などミルト・ジャクソンのアルバム・ジャケットで、これは保存版なのだ。 
11月 4日(木)晴れ間が見えるがうすら寒い 
 いや〜、昨日は酷かった、綺譚倶楽部の来客数・・・なんと4人・・・寒いな〜!。
昨日の言葉集
すずしろ句会主宰:映画『梟の城』を観てきた感想「うん!時代背景がしっかりしていて絵が綺麗だった」
矢野:ふ〜ん!どうして歳をとると時代劇が面白くなってしまうのだろう。
小野寺:純米『一の蔵大和伝』とスモークタンをぶら下げて「先日は大変お騒がせしました、お詫びの印です」
矢野:騒がせはいつものことじゃないか〜!どうした風の吹き流しだい明日の空模様は大崩だな?
福井氏:大阪日帰り撮影から帰って「どういう訳か大阪にはうどん屋がなくなった!」
矢野:それって歩き足りなかったんじゃないの?
『全日本焼とん愛好会』唐茄子屋:「明日は江戸川を誘ってテレビ出演だ〜!横目家も誘うかな?」
矢野:なんだ!なんだそれ〜!『全日本焼でぶ愛好会』の特番かい!
伊藤正之:TVドラマ『ナオミ』の同窓会の帰り「今日、リョウとほうようしちゃったんだ!」
矢野:ちょえ〜!羨ましい〜!ところでほうようってどんな字を書くんだ?
亮子:「抱くという字と、ようは糸へんになべぶたの下に携帯の携の字の右じゃない?」
矢野:へっ、まったく字を知らないんだからほうようって字はだな〜×××こんな字だ。エッヘン!
全員:辞書を調べて「え〜っ!(抱擁)ぜんぜん違ってるじゃないか〜〜!」
矢野:あっそ・・・もう帰るわ!
どうです・・・この舌の根も乾かぬ矢野のイヤミな受け答え・・・!
帰宅してトドのつまり
深夜しじみの散歩・・・突如逃走を計るしじみ・・・逮捕するまで小一時間
しじみ:「しまった!捕まってしまったワン!しか〜し・・・自由て本当にいいもんだワン!ワン!ワン!」
和子:首を掴まえ涙を流しながら「
しじみ!!!バカ!!!お仕置き〜〜〜!ウエ〜〜ン!
オレ:ごめん!リードを外したオレが悪かった、勘弁してやってくれ!(今日一番素直なオレだったのだ)
11月 3日(水)文化の日また日が短くなったのか?昼暖夕寒
 おんやぁ〜!今4時10分日記を書き始めたら家が揺れだした地震だ!
すぐ止んでくれた・・・う〜良かった!
今、昼の時間帯ケーブルテレビ42chで今は無き『新東宝』映画特集をやっている。
今日の『憲兵と幽霊』では、天知茂、中山昭二、久保菜穂子、三原葉子など懐かしい顔ぶれが、陳腐だがそれぞれいい味を出している。圧巻は後半で天知茂扮する悪党憲兵波島中尉。化けの皮を剥がされ、こけつまろびつ逃げ惑いながら撃ち続けた奴のピストル・・・何発の弾が装填されていたのだ?途中から数えてみたら17発撃ちやがった、途中からですよ、おまけに奴の体に撃ち込まれた弾丸は、ボニーとクライド状態なのに、今生の別れの言葉を長々と言い残しやがッた。それでも、完の字が出るまで魅入ってしまった・・・おお〜らかだな〜まったく!
今、こんな事をしたら朝日新聞の投書欄は苦情の山だろうし、観客の冷ややかな反応は必定!
しかし、本当におおらかでいいよな〜・・・<明日は明日の風が吹く><そんなこたぁ〜、ど〜でもいいじゃ無いケセラセラよっ!><金のない奴ぁオレんとこへ来い、オレもないけど心配するな>そんな時代だ!
このシリーズの映画を見ていると、実に今、ギスギスしている自分が見えてくる。
そうなんだ・・・オレといったら会話の最中相手の揚げ足を取ったり、知ったかぶりで、知らないことも知らない言えない自分がいたり、ちょっと違ったことを誰かが言うと、寄ってたかって訂正している場面ではその中心人物になっていたりすることがある・・・・幾つになってもこんな調子・・・バカだよな〜!
知に働けば角が立つ・・・すこ〜し楽に生きなきゃいけないな〜!反省!

11月 2日(火) どんより〜!
  午後6時娥楽亭。店長はじめの出すコーヒーも何処に出しても遜色ない。結構な音量の店内は、本を読む人、ジッと聴き込んでいる人で最早ジャズ喫茶の雰囲気満点で気持ちがいい。これなら大丈夫だろう!
綺譚倶楽部に競馬カメラマンの真魚さんがいつもの3人組で意気揚々と入ってきた。
それもその筈、天皇賞馬連6−9を土曜日にここで予想、結果バッチリ万馬券をゲットしていたのだ。真魚さんは競馬関係者だけあって何時も鋭い予想をしている。普段は競馬などやらないオレも、彼が来たときは馬券を買って貰うことにしている。競馬新聞読んでも分からないし、人のいうことを聞くのが大ッ嫌いな性格。そこで何時も縁起担ぎで自分のラッキーナンバー2−4を買うことにしている、しかし過去当たったためしはなく、また今度も外れた。
3人組の一人大ちゃんは、どんなときでも真魚さんのアドバイス通りに買うので、今回馬連枠連を500円づつ買って十何万円を獲得したそうだ。オレが使った1万円を、真魚さんの言うとおり買っていたら、なんと150万円になっていたと聞いたときのショックといったら無かった。もっとショックだったのは予想した真魚さん自身で、500円しか買わなかったそうで、<あ〜ぁ、もっと買っとけばよかった!>と地団駄踏んで悔しがっている。
そこでオレは決心をした。今年の重賞レースは後8レースあるようだ。
そこで、素晴らしい2000年を迎える準備として、1999年ミレニアムを自分の一生の思い出に、残る重賞レース全て2−4を1万円買うことにした。ちょっと乱暴カナ〜!
え〜い・・なにはともあれ縁起ものだ〜!重賞レースで2−4が来たときはオレの将来2000年は明るいのだ。

11月 1日(月)あっちゃぁ〜・・・開店の日だというのに嵐
 どっひゃ〜!目が覚めるとそとは雨嵐。
打ち合わせのためはじめに電話する。すでに高円寺までこの嵐の中『さわやコーヒー』に仕入れに行って来たとの返事に、ウ〜ン!若い奴はやる時はやるもんだと妙な感心をして渋々開店しに出かける。
2時開店・・・3時〜4時誰も来ない・・・。4時半女の子がドアを開け入ってきた。緊張の一瞬!「あの〜!お花を届けに来たのですけど」。ウッ!「そっそう〜ですか〜!ありがとう」。送り主は長野在住コンドーム研究家・ログビルダー、カントリーキッチン『たまねぎ』の金森君からだ。一番の入店者は可愛いお花屋の娘。まぁ縁起いいか〜!5時ドアが開く和子が花の鉢を持っての登場。身内だけでぼんやり時間を過ごす。6時、元漫画家サチが息子泰雅と現れ「おめでとう!」、風俗研究家の『江戸川小五郎』、絵描きの先生『緑川』氏が・・・続いて一人の若者が、二人連れのカップルが、あれあれまたまたお客が・・・・また客が!!!いや〜!感激感激!皆さ〜ん・・・『娥楽亭』よろしくたのんまっせ!